【ルービックキューブ】OLL(コーナーキューブ)_3箇所交換、2箇所交換のみの揃え方
<はじめに>
本項目では、OLL(コーナーキューブ)を3箇所交換、2箇所交換のみだけで揃えられる方法を記載します
つまりは、極力、暗記したくない人のための揃え方となっています。
(揃えるスピードを上げたい人向けではなく、暗記したくない人向けです。)
本手順実施前 | 本手順実施後 |
---|---|
<コマンド>
・SexyMove(3箇所交換)
[(R U R' U'), D] = R U R' U' D U R U' R' D'
・SexyMove(2箇所交換)
[(R U R' U')2, D] = R U R' U' R U R' U' D U R U' R' U R U' R' D'
<前提①>
本項目では、ルービックキューブは下記のように最上位階層をFront(手前)の向きで扱います。
3箇所交換 | 2箇所交換 |
---|---|
<前提②>
本項目において、ルービックキューブの状態を次のように表現することとします。
・3箇所交換、2箇所交換において、ある1面(ここではFront面)のコーナーキューブのみが変化の対象であるため(それ以外は変化ないため)、1面のコーナーキューブだけを表現します。
・各コーナーキューブにおいて、OLLの面の色(ここでは黄色)の向きをU(上),D(下),R(右),L(左),F(前)で記載します。
また、黒の罫線を引いています。(Fの場合は、外枠全てとしています。)
・ルービックキューブの向き違いのパターンを同じ色で統一しています。
例.
例1 | ||
例2 | ||
例3 |
<前提③>
OLLのパターン数は、下記であることが知られています。
・ルービックキューブの向き違いを含む場合:8パターン
・ルービックキューブの向き違いを含まない場合:27パターン
<3箇所交換、2箇所交換の状態遷移>
3箇所交換、2箇所交換の状態遷移を全て書きだすと下図となります。
※赤色の矢印は、3箇所交換、2箇所交換した時の遷移方向です。
※前提②にも記載してますが、同じ色の状態は、ルービックキューブの向きが異なるのみです。
たとえば、②の紫色の状態の時、ルービックキューブの向きを変えるだけで、①の紫色の状態になります。
3箇所交換 | 2箇所交換 | |||
---|---|---|---|---|
① | ⑫ | |||
② | ⑬ | |||
③ | ⑭ | |||
④ | ⑮ | |||
⑤ | ⑯ | |||
⑥ | ⑰ | |||
⑦ | ⑱ | |||
⑧ | ⑲ | |||
⑨ | ⑳ | |||
⑩ | ||||
⑪ |
<3箇所交換、2箇所交換のみだけで揃える方法>
揃った状態(灰色の状態)が存在しているのは、①、⑫となっており、それぞれ紫色、赤色の状態から遷移されています。
すなわち、紫色の状態であれば、ルービックキューブの向きに注意して3箇所交換することにより、完成形となります。
また、赤色の状態であれば、ルービックキューブの向きに注意して2箇所交換することにより、完成形となります。
本項目では、基本的には3箇所交換を実施して(※1)、赤色の状態の場合のみ2箇所交換をすることとします(※2)。
(※1)2箇所交換より3箇所交換の方が手数少ないです。
(※2)3箇所交換だけでも完成させることもできますが、運が悪ければ延々と揃わないので、2箇所交換も使うとします。
3箇所交換を覚えていれば、2箇所交換も簡単に覚えられるので。
テキトーに何回か3箇所交換をして、紫色、赤色の状態になってくれたら、ハッピーなのですが、
⑦,⑧,⑨,⑩,⑪の状態の場合、どんなに実施しても紫色、赤色の状態になりません。
では、どうしたらよいかというと、下記どちらかの方法を実施すればよいです。
1. ルービックキューブの向きをランダムに変えながら、3箇所交換を実施する。 ただ、紫色、赤色になるための操作数が、天に任せる感じになります。 |
2. Fの位置(OLLの面の色(OLLで揃えたい色))を左上になるようにルービックキューブの向きを変えて、3箇所交換を実施する。 このルールに従うと、必ず2操作以内に紫色、赤色の状態になります。 |
以上で、3箇所交換、2箇所交換のみだけで揃えられます。
<もう少しやる気のある人へ>
3箇所交換、2箇所交換は、本項目では書いていませんが、逆回転となる操作方法や、別なコーナーキューブの交換など、本項目以外での操作方法が存在します。
この操作方法が既知であれば、より様々なパターンに対応し、操作数を減らして完成させることができるようになります。
また、8パターンに対して、それぞれ完成させる操作を暗記すれば、1操作で完成させることができるのです。
なお、筆者はこれ以上解析したくない、暗記したくないという思いであり、スピードを求めてなく極力頑張りたくないので、やりません。